ベトナムの「ハチマチ」
琉球のハチマチはベトナムのターバンの影響を受けた説(東恩納寛淳)がある、と「ゆるゆる琉球史マンガ(1)」で描きましたが、ベトナムのターバンについてより詳しい解説がありましたので、紹介します。
(1:15頃から)これはまさに「ハチマチ」ではありませんか!
ベトナムのターバンは「カン・セプ」や「カン・ドン」と言われるもので、現在では冠状に固定され売られているそうです(これもまたハチマチと同様ですね)。琉球のハチマチは18世紀以降に上部にフタが付いたので、それ以前はカン・セプと同じような姿をしていたはずです。
またマレーシアにも「タンコロ」と呼ばれるターバンがあり、これもハチマチのようです。
「カン・セプ」についての詳しい解説は【こちら】
「タンコロ」についての詳しい解説は【こちら】
15~16世紀、琉球は東南アジアとさかんに貿易していました。ハチマチはそうした交流のなかで生まれた可能性があります。琉球・沖縄文化というと中国や日本(ヤマト)の影響が常に議論されていますが、「沖縄のなかの東南アジア」を探してみるのもオモシロイかもしれませんね。
※ハチマチとの関係については【こちら】も参照