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2014年11月26日 (水)

JTBツアー「琉球戦国列伝」!

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JTBと拙著『琉球戦国列伝』がコラボしてバスツアーを開催します!

JTBバスツアー「琉球戦国列伝」

琉球の歴史研究家・上里隆史と巡る歴史探訪ツアー

◆「覇王・尚巴志コース」
開催日2015年2月14日(土)、2月28日(土)
スケジュール:琉球史ミニ講座(30分)、場天御嶽、佐敷グスク、大里グスク、昼食、浦添グスク、首里城
集合場所:沖縄バス定期観光バスのりば
開始・終了時刻:9:00~16:30
旅行代金:おとな(12歳以上)5800円、こども(小学生):5200円

◆「護佐丸・阿麻和利の乱コース」
開催日2015年2月15日(日)、3月1日(日)
スケジュール:琉球史ミニ講座(30分)、座喜味グスク、昼食、勝連グスク、中城グスク
集合場所:沖縄バス定期観光バスのりば
開始・終了時刻:9:00~16:30
旅行代金:おとな(12歳以上)5800円、こども(小学生):5200円

琉球の戦国時代と武将たちのストーリーを、現地を巡りながら解説しますよ!一度、世界遺産のグスクを訪れた方も、ちがった視点・角度から眺めることができるはずです!たとえば尚巴志の天下への道のりを順にたどっていくことで、彼が見ていた風景、気持ちに迫ることができます。

昼食・特典のパンフレット付きとお得!さらに、古琉球期に使用されていた《筋兜》と《ある武器》のレプリカも登場!実際にグスクで身に着け、尚巴志や阿麻和利になりきることも!これまでの沖縄歴史ツアーではなかった試みです。

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(1)『琉球戦国列伝』著者の解説、(2)古琉球時代の武具着用体験、(3)パンフレット特典、(4)昼食付きと盛りだくさんで、5800円は安い!琉球史ファンのみならず、本土の戦国武将・城郭ファンも、この機会に未知の戦国歴史を体感してみませんか?

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2014年11月 8日 (土)

よみがえれ尚巴志!

琉球王国を樹立した尚巴志に関する無料講演会を開催します!

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南城市文化講演会
「よみがえれ尚巴志~いま明かされる人物像とその時代~」

講師:上里隆史
開催日:2014年11月16日(日)14:00(13:30開場)
場所:南城市役所大里庁舎3階市民ギャラリー
入場無料・全席自由・事前申込不要!
お問い合わせ先:南城市教育委員会文化課(TEL:098-946-8890)

現在、南城市では「尚巴志活用マスタープラン事業」が実施中です。その一環として、まず「尚巴志を知る」企画。最新の古琉球史研究から彼が生きた時代を紹介し、知られざる実像を明らかにします。また歴史研究の分野からみた、今後の南城市が「尚巴志」をキーワードに展開できることを提起したいと思います。

さらに!本講演では、尚巴志が生きていた時代と、ほぼ同時期のある「モノ」を実際に持っていきます。尚巴志をさらにリアルに実感!それが何かはヒミツ。当日のお楽しみです(笑)

入場無料なので、気軽にお越しください!

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海に沈んだ歴史のカケラ

本日、11月8日より沖縄県立博物館・美術館で特別展「水中文化遺産~海に沈んだ歴史のカケラ~」が開催されます!

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平成26年度 沖縄県立博物館・美術館 博物館特別展
『水中文化遺産~海に沈んだ歴史のカケラ~』

【会  期】2014年11月8日(土)~2015年1月18日(日)
【休館日】月曜日(ただし、11/24、1/12は開館、翌火曜日休館) 12/29~31は年末休館
【時  間】9:00~18:00/金・土は9:00~20:00まで開館※入館は閉館30分前まで
【場  所】沖縄県立博物館・美術館 博物館企画展示室及び特別展示室1・2
【入場料】一般800円(640円)、高大生500円(400円)、小中生300円(240円)
※( )は前売および20名以上の団体料金

詳しくは【こちら

海中の遺跡というと、与那国の「海底遺跡」を思い起こす人が多いと思いますが、それではなく、琉球の歴史のなかで海に沈んだ船や遺物がテーマです。

今回の展示の目玉は復元した琉球進貢船のイカリ!めちゃくちゃデカイです!100人以上が乗船した大型船のスケールを感じることができます!またそれらだけでなく、元寇で沈んだモンゴルの船や、坂本龍馬の「いろは丸」や幕府軍艦の開陽丸の関連遺物まで展示しています。

僕も第一章「港」のコーナーに関わっていますので、ぜひ特別展を見に来てくださいね!

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2014年11月 1日 (土)

座喜味グスクの穴

前回は護佐丸と座喜味グスクについて書いたので、関連して座喜味グスクの「穴」について紹介しましょう。

座喜味グスク、最近はイベントのためか城郭外部の周辺がキレイに草刈りされていました。僕をふくめて座喜味グスクを訪れる観光客は内部は見学しますが、城壁外をじっくり見て回ることはまずありません。そこで良い機会なので座喜味グスクの外を一周してみました。

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すると…一の郭の北側城壁の根本に、何やらおかしなものがあるじゃないですか。「穴」です。

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よく見ると、穴の下部は平らな石灰岩を敷いていて、これは排水口だと考えられます。座喜味グスクは1970~80年代に修復工事が行われていて、全ての石積みが護佐丸の時代のものではありません。しかし、この「穴」部分の石積みを見ると明らかに修復されたものではなく当時のもので、復元工事の際に追加した可能性は低いかと思います(なお、この穴の隣にもう一つ同じような穴があり、石垣は修復したもののようです)。

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内部をのぞいてみると、底にはしっかりと石が敷かれ、かなり奥まで続いています。底は傾斜がついていて、やはり排水のための設備のようです。座喜味グスクの報告書を見ると一の郭で3ヵ所の排水口が見つかったとありますが、いずれも城壁内側のもので(現在は東側に一つ確認できます)、あるいは内部の穴がこちらに連結しているのかもしれません。

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ここで思い出すのが、中城グスク北の郭外側で見つかった排水施設です。グスクが排水機能なども考えて築かれていたわけですが、中城グスクへの引っ越し以前にも、護佐丸はすでにこのような設備を備えたグスクを作っていたことがわかります。

参考文献:『国指定史跡 座喜味城跡環境整備報告書(Ⅱ)』

【追記】座喜味グスクの穴の方角をはかったところ、見事に南北方向に一致し、また一の郭内部の穴は東西方向にほぼ一致していました。ここの穴は排水を目的としたものですが、わざわざ東西南北に一致させるというのは、何か宗教的な意味も併せ持っているのでしょうか。

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