ペット可の沖縄銭湯!?
今ではほとんど見かけることはなくなってしましたが、沖縄にもかつて銭湯(湯屋)が結構ありました。戦前の那覇にも銭湯があり、庶民たちに親しまれていましたが、大正時代の「琉球新報」には次のような驚くべき記事がありました。
人犬同権か
男女同権という言葉はこの頃日本でもだいぶ聞く言葉であるが、人と犬と同権ということはいまだかつて聞いたことがない。
ところが本県の湯屋では立派に犬格を認めて人間なみに入浴料金3銭なり。人間は2銭5リ(厘)。いくら人間が汚くて犬がきれいか知らないが、いやしくも畜生である、獣物(けだもの)である。
まさか人間と一緒に湯殿(に)入ってくるんでもあるまいと思っていたら、イヤ驚いたの何の。大して美しくもない犬を連れてきて洗場(ながしば)で大掃除を始める。由来畜生は良し悪しの判断(みさかい)なきもの。いつ臭いのを失敬するかわからぬ。
洗われた後ではあたりかまわず身震いをやると、近処の者は頭から石鹸(シャボン)水を浴びる。この分でいったら湯船の中へもご入湯あそばしてポチャポチャやり出すかもしれない。
グズグズしては大変と大急ぎで飛び出してきたが、この調子では遠からずブタ1匹金5銭なり、馬1匹金10銭なりと、人のための湯屋か獣物のための湯屋かわからぬようになることだろう。あなかしこ、あなかしこ。
(「琉球新報」1915年《大正4年》4月3日)
ペット可の銭湯!?これは本当なのでしょうか。確かめる術はほかにありませんが、事実だとしたら男女混浴よりスゴイですね(笑)
| 固定リンク
コメント
銭湯側にとっては、糞や尿以上に風呂場に散らばる犬の毛の掃除が大変だったんじゃないかと想像されます(^_^;)
自分も犬を飼ってますが、部屋中に散らばる犬の毛の掃除がとにかく面倒ですね。
投稿: 電羊齋 | 2014年3月 2日 (日) 15:46
> 電羊齋さん
どうもご無沙汰しています。
猫の毛はわかりますが、犬の毛ってあまりイメージありませんね。品種によって違うのでしょうか。
投稿: とらひこ | 2014年3月 6日 (木) 21:58
琉球犬は、毛が抜けにくいようですよ。
ドロボウにもシッポを振るカワイイやつですが、一緒に風呂に入るのはちょっと。。。
投稿: 琉球松 | 2014年3月10日 (月) 10:25
>琉球松さん
あの時代だとおそらく琉球犬が多かったでしょうね。短毛種ですからあまり手間はかからないと思いますけど、やはり一緒に入る気はしませんね(笑)
投稿: とらひこ | 2014年3月15日 (土) 11:02
>とらひこさん
こちらこそご無沙汰しております。
いつも楽しみに読ませて頂いております。
>琉球松さん
琉球犬は毛が抜けにくいんですね。
勉強になります。
確かに短毛種ならそれほど手間はかからないでしょうが、やっぱり一緒にお風呂に入る気はしないですね。
投稿: 電羊齋 | 2014年3月22日 (土) 00:58
>電羊齋さん
ありがとうございますm(_ _)m
最近は更新は少ないですが、引き続きよろしくお願いします。
投稿: とらひこ | 2014年3月24日 (月) 19:03