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2014年3月22日 (土)

中城グスクに天守閣!?

沖縄に点在するグスク。一般的に「城」と認識されていますが、聖域やお墓、岩山などのさまざまなカタチをしていたことがわかっています。城砦としての性格をもつグスクはヤマトの城とはちがい、天守閣がありません。

ところが!世界遺産のひとつ、中城グスクで天守閣のような建物を「復元」する計画があったのです。戦後、中城グスクは民間企業が遊園地や動物園を運営していて、一大レジャーランドになっていました。1959年9月23日、「沖縄タイムス」に次のようなニュースが報道されます。

中城城を再現
高良一氏が築城計画/本丸跡に五階建/観光事業の振興がねらい/文保委の許可があり次第着工

近年、日本本土では、天守あるいはすみやぐら(隅櫓)という城の建築がはやっており、築城ブームを呈しているが、沖縄にも近くりっぱな城が出現しそうだ。日本の築城ブームを追ってのものではないが、中城公園経営者の高良一氏の手もとで中城城再現の計画が進められている。すでに文化財保護委員会との予備折衝に入っているが、委員会の許可があり次第、すぐにでも着工したいと高良氏は説明している。

この築城計画は、工交局陸運課の仲吉陸運課長、玉城、仲程観光係らが高良氏からの中城公園を政府立公園指定陳情に基づいて、二十一日現地調査を行った際、説明に立った高良園長からはじめて明らかにされたもの。中城城を再現して大きな観光資源として、沖縄の観光事業振興に寄与しようとのねらいであり、その実現が期待されている。以下、高良氏の築城構想とさいきんの本土における築城ブームにスポットを当ててみた。(以下略)

なんと一の郭に5階建ての建物を建設しようというのです。計画によると建物の1階は大ホール、2、3、4階は郷土博物館やその他の施設、5階は展望台。この時期の本土の復元天守のようにコンクリート造りを考えていたようです。建設費用の予算はおよそ3000万ドル。高良氏によると2、3年で償還できると述べています。

そして驚くべきことに、この計画に対して琉球政府の陸運課は異口同音に賛同している、と新聞では述べています。実際にこうした建物は建てられていないので、その後計画は中止になったようですが、それにしても今から考えたら卒倒してしまうような計画があったとは…実現してたらあの世で護佐丸もひっくり返ってしまったのではないでしょうか(笑)

参考文献:『写真が語る護佐丸の居城―中城城跡とその周辺』

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2014年3月 1日 (土)

ペット可の沖縄銭湯!?

今ではほとんど見かけることはなくなってしましたが、沖縄にもかつて銭湯(湯屋)が結構ありました。戦前の那覇にも銭湯があり、庶民たちに親しまれていましたが、大正時代の「琉球新報」には次のような驚くべき記事がありました。

人犬同権か

男女同権という言葉はこの頃日本でもだいぶ聞く言葉であるが、人と犬と同権ということはいまだかつて聞いたことがない。

ところが本県の湯屋では立派に犬格を認めて人間なみに入浴料金3銭なり。人間は2銭5リ(厘)。いくら人間が汚くて犬がきれいか知らないが、いやしくも畜生である、獣物(けだもの)である。

まさか人間と一緒に湯殿(に)入ってくるんでもあるまいと思っていたら、イヤ驚いたの何の。大して美しくもない犬を連れてきて洗場(ながしば)で大掃除を始める。由来畜生は良し悪しの判断(みさかい)なきもの。いつ臭いのを失敬するかわからぬ。

洗われた後ではあたりかまわず身震いをやると、近処の者は頭から石鹸(シャボン)水を浴びる。この分でいったら湯船の中へもご入湯あそばしてポチャポチャやり出すかもしれない。

グズグズしては大変と大急ぎで飛び出してきたが、この調子では遠からずブタ1匹金5銭なり、馬1匹金10銭なりと、人のための湯屋か獣物のための湯屋かわからぬようになることだろう。あなかしこ、あなかしこ。

(「琉球新報」1915年《大正4年》4月3日)

ペット可の銭湯!?これは本当なのでしょうか。確かめる術はほかにありませんが、事実だとしたら男女混浴よりスゴイですね(笑)

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