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2013年7月25日 (木)

沖縄県立一中の試験問題(1)

戦前沖縄の教育機関だった県立一中。現在の首里高校につながる旧制中学として知られています。この一中、当然ながら入学の際には試験があったのですが、受験生はどのような試験問題を解いたのでしょうか。

実は戦前に出題された県立一中の試験問題が残されています。その問題は国語科、作文、算術科からなっています。現在でいえば高校受験に当たるのでしょうか?ここでは明治45年度(1912年)の国語科と作文の問題を実際に解いてみましょう。

沖縄県立第一中学校

国語科

(1)左の文の漢字にヨミカナをつけ全文のワケを解くべし。

神代はるけき昔より君臣分は定まりて万世一系動きなき我が皇室の大みいつあまねき光仰ぎ見る同胞こゝに五千万。

武勇のほまれ細戈千足の国の名に負ひて礼儀は早く唐人も称えし其名君子国祖先の遺風つぎつぎて同胞こゝに五千万。

(2)左の文の――線のところにヨミカナをつけ全文のワケを解くべし。

世を憤り人をねたみ身をはかなみて自らしむは百害あるも一利なし世を憤らんよりはみて之を救済すべし。人をねたまんよりは勉めて之にらんことを工夫すべし。身をはかなむも過ぎしことはふべからず、常に前をみて徒に後をみることなかれ。

(3)左の漢字にヨミカナをつけよ。

(イ)開拓。(ロ)壮観。(ハ)版図。(ニ)威興。(ホ)維新。(ヘ)凱旋門。(ト)如月。(チ)麾下。(リ)嗜好。(ヌ)華厳瀧。

(4)左の――線をひきたる仮名に相当する漢字を書け。

(イ)しんたいけんぜんなるひとせいしんまた くわいくわつなり。

(ロ)ものあたひじゆえうきようきふくわんけいによる。

(ハ)ひとしよくむべんれいすべし。

(ニ)てきへいひかうきけいさつ

作文

(1)わが友 
右文語体「文章言葉のこと」

(2)入営を祝ふ手紙
右口語体「話し言葉のこと」

※解答は次回に紹介します。

参考文献:中学会編『鹿児島県宮崎県沖縄県各学校入学試験問題集  附・解答 明治45年度』(久永金光堂、1912)

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