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2011年7月19日 (火)

テンペスト用語解説(1)

テンペストで出てくる用語は本土の方にとってはあまり馴染みのないものだと思います。そこでドラマ各回で登場した、音だけで聞いても難しい言葉を簡単に解説していきたいと思います。

科試(こうし) …琉球王国の官僚登用試験(具体的には文筆科の試験)。最高倍率600倍という超難関。試験は初科(しょこう)・再科(さいこう)の2回に分かれる。問題は論述方式で、儒教をもとにした道徳問題、即戦力としての能力を求めた行政の実践的な問題。合格すれば王府の評定所筆者(今でいう内閣官房の秘書官)に採用される出世コースであった。

三司官(さんしかん) …琉球王府の三人制の大臣。親方(うぇーかた)というランクの者が就き、王族以外では最高の地位であった。国政をあずかる実質的な責任者であった。高級官僚たちの選挙で選ばれた。

冊封(さっぽう) …「さくほう」ともいう。中国の王朝(明・清)が中華思想にもとづいて、周辺諸国のリーダーたちを「王」などとして承認すること。

ペーチン(親雲上) …士族のランクの名称。中堅クラス。冠(ハチマチ)は黄色。「喜舎場+親雲上(ぺーちん)」「山城+親雲上」などと呼ぶ。本当はさらに細かく分かれるが省略。

首里天加那志(しゅりてん・がなし) …琉球国王のこと。首里天とは国王と同義語で、加那志とは敬称で「~様」というような意味。なので首里天加那志は「国王陛下」ぐらいの意味になる。

御物奉行(おものぶぎょう) …琉球王府の高級官僚。奉行は3人。三司官に直属し、主に財政関係の仕事を担当する。今でいえば財務大臣にような立場か。

ノロ …琉球の女性神官。神女。国王より任命される、いわば「公務員」。世襲制で女性の血筋で継承していった。琉球各地の村々に設置され、国家繁栄や五穀豊穣、航海安全を祈った。ノロたちはピラミッド状に編成され、頂点の神女は聞得大君(きこえおおきみ)といい、王族の女性より選ばれた。基本的に個人的な人生相談や霊視などはしない(次のユタも参照)。

ユタ …霊媒師。ノロとはちがい在野で活動する。世襲ではなく個人的な能力に目覚めた者がなる。なのでとくに資格はなく、基本的に「自称」でよい。主に女性。王府権力は彼女らを迷信により世を乱すとしてしばしば弾圧した。現在でも沖縄には多数のユタが存在し、悩める人々の霊視による人生相談を生業としている。

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コメント

加那志(がなし)とは敬称で「~様」というような意味…

やっと分かりました!
 
琉神マブヤーに登場する龍神ガナシーとは、龍神さま~の意味なんですねw

投稿: まりおんfrom大阪 | 2011年7月19日 (火) 22:32

>まりおんfrom大阪さん
ああ、龍神ガナシーをご存知とは、相当な方ですね(笑)

そうなんですよ。ガナシーの名前の由来はここからきています。

投稿: とらひこ | 2011年7月20日 (水) 00:22

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