たらー英語を習う
戦前の新聞「琉球新報」の投書欄「読者倶楽部」に、こんな投稿がありました(若干、現代風に改変しています)。
太郎君は今度、中学第一年生です。昨日、和田のスーメー(おやじさん)から「マザー(母)」という英語を習った。家に帰るとさっそく、
「マーザーやーさぬ」
と靴も取らぬ前に言いました。
洋服を洗濯しておった母が、くわっと怒ったの怒らぬの、棒のきれはしを持って
「こやつは辛苦して小学校などに入れれば、まあ親をあざむく馬鹿もあるか!」
と太い目をしています。
なるほど、母は「マージャ(方言でアバタのこと)」でありましたわい。
(ペンネーム:白川子の投稿)
参考文献:「琉球新報」1911年(明治44)7月4日
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