琉球王国最後の王・尚泰王の三男で尚順(しょう・じゅん)という人物がいました。尚順は男爵となり、首里の松山御殿(まつやま・うどぅん)に居をかまえていました。現在でもその末裔の方が同地にお住まいです。
この尚順の松山御殿家には、家訓があったそうです。その家訓とは、次のようなものです。
人一倍、勉強しなさい。
人一倍、働きなさい。
人一倍、おいしいものを食べなさい。
人一倍、キレイな着物を着なさい。
人一倍、遊びなさい。
・・・上から2番目までを除いて、とてもスバラシイ家訓ですね(笑)
参考文献:『松山御殿物語』
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コメント
う~ん!……深いっ!!(笑)
やはり王家たるもの、普通とは違いますね(^ω^
『松山御殿物語』なる本もあるんですね。
探してみようと思います♪
(ところで「首里城物語」がなかなか見つかりません…(;_ ;))
投稿: 和々 | 2011年2月 5日 (土) 07:38
>和々さん
『松山御殿物語』のほかに、最近『松山御殿の日々』という本も出てますよー。
『首里城物語』は沖縄関係を専門に扱ってる古本屋にはあるかもです。
投稿: とらひこ | 2011年2月 6日 (日) 20:43
ごぶさたしております。たしかに素晴らしい家訓ですね。普通の家訓だと耐え忍んだり努力したりしてもなんのインセンティブもないので順守するモチベーションが低いけどこれなら守ってみようかと気になります。
尚順男爵のことは高木凛さんの「大琉球料理帖」に男爵が造らせた琉球料理が掲載されたのをみて初めて知りました。相当な美食家であったとのことですが最期は沖縄戦末期に摩文仁の壕のなかでほとんど餓死といっていい衰弱死を遂げられたとあります。なにか世の無常を感じずにはいられません。
投稿: 震電 | 2011年2月 9日 (水) 10:33
>震電さん
どうもご無沙汰です。この家訓は要するに「精一杯生きろ」、ということなんでしょうね。
尚順男爵が書いた琉球料理の随筆なんかが『松山御殿物語』にありましたね。生きていたら琉球料理の知られざる部分を伝えてくれたかもしれません。
投稿: とらひこ | 2011年2月12日 (土) 14:23