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2010年4月26日 (月)

またまたジュンク堂でトーク&サイン会!

大好評につき、ジュンク堂那覇店でまたまたトーク&サイン会が開催されます!

「ジュンク堂書店那覇店1周年記念」

琉球・沖縄史の歴史家 上里隆史 トーク&サイン会 

日時:5月2日(日) 15:00~  トーク&サイン会  ※トーク参加無料

場所:ジュンク堂書店那覇店1F 入口特設会場

●学校では絶対教えない、面白い沖縄の歴史を盛り沢山でお届け!

●ボーダーインク刊『琉日戦争一六〇九 -島津氏の琉球侵攻-』『目からウロコの琉球・沖縄史』『誰も見たことのない琉球』をお買い上げのお客様にサイン致します。

●トークは参加無料です。

詳しくは【こちら】まで!

みなさま、ゴールデンウィークにはのぞきに来てください。

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2010年4月24日 (土)

飲酒と翌日の仕事

大正時代の沖縄の新聞に、お酒に関する面白いコラムが掲載されていましたので紹介します。100年経っても沖縄はあまり変わらないようです(笑)

*********

飲酒と翌日の仕事 某氏談

酒を飲んだために翌日の職務に差し支えるようじゃ仕方ない。たとえ朝の出勤時間には間に合ったとしても、一日頭がボンヤリして仕事をするのに元気がなく、嫌々ながら居眠り半分にやるというような人間はしょうがない。

酒を飲むと神経が麻酔されるから、いきおい翌日の仕事にまで影響するのは当然のことだと、そこをちょっと注意して自分の体質や酒の量などをよく知っておいて、酒を飲むでも、もうこれでいいと加減することができれば結構だが、普通人はそれができず量を過ごしたりするから、翌日の仕事が嫌になって、欠勤したりして自堕落な生活に落ちて行くのが銀行・会社員に多いのは寒心のいたりだ。

泡盛などの強烈な酒を常用するうえに、本県人は一体に酒に対する修養というものが少しもない。飲めばただ浮かれたり乱暴したりするのはみっともない。先だって来ていた関場事務官などでも酒はよほど強いようだったが、風月楼(*)で各銀行家などと痛飲して、会が終わってからある銀行の重役を呼んで調査したというあんばいだからね。酒の修養がなくちゃあんな真似はできやしないさ。つまり大抵の人は酒に飲まれてしまうんだね。それを飲まれないように酒を飲んでやるというだけでも、かなりの心がけを要することと思う。

ことに若い人々は注意をしないと、とんでもない人間に堕落する。本県みたいに不良飲酒家が掃くほどもあるようなところでは、青年の酒に対する修養は大いに積んでいかなければならない云々・・・・・・

(「琉球新報」大正5年〔1916年〕3月23日)

*風月楼・・・那覇港内の御物グスク(現那覇軍港)にあった高級料亭。

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2010年4月17日 (土)

察度王の肖像画

察度王といえば浦添グスクを拠点とした「世の主」で、1372年に中山王として中国明朝に初めて入貢した人物です。この察度、実は肖像画を残していました。

歴代国王の肖像画で確認されているものといえば、第二尚氏王朝(1470~)の尚円王からです。御後絵(おごえ)と呼ばれた肖像画は沖縄戦で焼けてしまいましたが、幸い焼失前に白黒写真で撮影されており、その姿を知ることができます。

察度王の肖像画はこれをさかのぼるもので、末吉宮の神宮寺である万寿寺に収められていました。

Cimg07142_3

万寿寺跡

この肖像画、残念ながら1610年(万暦38年)9月22日、寺の失火によって焼けてしまいました。残されていれば、彼がどういう顔をしていたのかを知ることができたはずです。

そしてさらなる疑問は、彼はいったいどのように描かれていたのかということです。琉球の肖像画は基本的に中国の影響を受けた様式で描かれています。椅子に座り、真正面を向いた姿です(中国皇帝の肖像画は【こちら】参照)。ところが察度王の在位は中国との公的関係を築く以前にも及んでいます。

この肖像画がいつ描かれたかはわかりませんが、もしかしたら、これまで知られている国王肖像画の様式とはまったく違うものだった可能性もあります。彼は皇帝より皮弁冠服をたまわっていません。つまり第二尚氏の御後絵のような格好をすることはできないのです。もしかしたら、座敷に座って斜め横を向いている日本様式の画だったかもしれません。

いろいろ考えるとおもしろいのですが、焼失してしまった今では真相は闇の中です。それにしても察度王の顔、見たかったですね。

参考文献:『球陽』

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2010年4月13日 (火)

桜坂で講座とトークイベント!

桜坂市民大学、第10期がやってきました!

【目からウロコの琉球歴史カフェ】
上里隆史×新城和博の「目からウロコ」トーク!

講師名 上里隆史(『目からウロコの琉球・沖縄史』『琉日戦争一六〇九』著者著者)、新城和博(編集者、ボーダーインク)

ついに実現!ベストセラー本『目からウロコの琉球・沖縄史』、『琉日戦争一六〇九』著者の上里隆史と、沖縄にこだわる県産本編集者・コラムニスト、ボーダーインク・新城和博のクロストーク!目からウロコな沖縄の歴史から沖縄の「今」、本に書かれなかった裏話から編集秘話まで幅広くトークを繰り広げます。お気軽にご参加ください。

開始日 4/16(金) 全1回
場所 桜坂劇場1F Cha-gwa(カフェ)
受講料 2000円
定員 25名
対象年齢 特になし
持参物 特著書販売もあり.購入された方には著者サインの特典.

【おもしろ琉球史】
学校で出来ない歴史の秘話

曜日・時間 毎週金曜日 21:00~22:30
講師名 上里隆史(『目からウロコの琉球・沖縄史』『誰も見たことのない琉球』著者)

『目からウロコの琉球・沖縄史』の著者が面白い沖縄の歴史をわかりやすく紹介します。学校の授業では絶対できない面白い歴史の話がいっぱい。暗記の必要はまったくありません。初心者でも楽しくきくことができます。

開始日 4/30(金)スタート 全5回
受講料 10000円
材料費 0円
定員 25名
対象年齢 16才以上
持参物 特になし

お申し込みは【こちら】まで!

今回はボーダーインクの新城和博さんとのトークイベントが実現しました!『目からウロコの琉球・沖縄史』誕生秘話から編集裏話まで、もりだくさんの内容をお届けします。1回かぎり、カフェにておしゃべり感覚でユンタクするので、気軽に参加できます。ご期待ください!

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2010年4月10日 (土)

琉球歴史イラスト(10)

古琉球の禅僧

Zensou

(クリックで画像が拡大します)

古琉球は仏教がさかんに信仰された「仏教王国」でした。首里と那覇にはたくさんの寺院が建立され、ヤマトから禅宗の僧侶たちが渡来して住職などをつとめていました。彼らは各地の港町を渡り歩き布教する民間の宗教者たちであり、琉球王府は彼らを重用して王国の外交業務などにも従事させていました。とくに有名なのは、京都南禅寺の流れを汲む禅僧の芥隠(かいいん)です。彼は琉球円覚寺の開山住持となりました。

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2010年4月 3日 (土)

イスラム教と琉球

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イスラム教といえば11億人もの信徒を持ち、キリスト教・仏教とならんで世界三大宗教のひとつとされている宗教です。その中心は西アジア・アフリカですが、イスラム商人の活動を通じて東南アジアにも普及していました。

ちょうどその頃、琉球では統一王国が成立し、アジア各地へと交易に出向いていました。東南アジアでとくに交流があったのがシャム(現在のタイ)、そしてマレー半島南部のマラッカです。マラッカはもともと小さな漁村でしたが、やがて東南アジア最大の港湾都市となり、港には実に84の言語を話す人々が集まっていました。マラッカ王はイスラム教に改宗し、西のイスラム商人との結びつきを強めていました。つまり琉球の人々はイスラム教にふれる機会があったのです。

東南アジアだけではありません。当初、中国における琉球船の寄港地は福建省の泉州という場所でしたが、ここはかつて海のシルクロードの拠点として栄えた交易都市で、あの有名なマルコ・ポーロも訪れています。彼は泉州を「世界最大の港」と評しています。港町にはインド方面からやってきたイスラム商人も住んでいました。現存する中国最古のモスクは、実はこの泉州にあります(清浄寺)。

琉球人の滞在施設(琉球館)もこのモスクから歩いてすぐの距離にありました。琉球人は中国でも日常的にイスラム教と接する機会があったはずです。ちなみに泉州は現在でも数万人のイスラム教徒がいるそうです。

さらに興味深いのは、中国には琉球との交渉のために、琉球語の話せる中国人通訳がいたことです(土通事といいます)。15世紀、この通訳だった林親子はイスラム教徒の家系でした。ウチナーグチを話す中国人のイスラム教徒・・・なにやらチャンプルーすぎてワケがわからなくなりそうですね。

このように琉球はイスラム教と接する機会が少なからずあったことがわかります。ではイスラム教は琉球に伝来し、人々はそれを信仰したのでしょうか?那覇には東南アジアの人々が滞在していましたし、状況から考えれば伝来していた可能性は充分にあります。しかし不思議なことに、歴史の記録や現在に残る文化・風習からイスラム教の影響は見出せません。

私たちがイスラム教に注目していなかったので、これまで気づかなかったのかもしれませんが、おそらく、イスラム教が琉球の人々の宗教観になじまなかったのではないかと僕は考えています。琉球では外から来た宗教に対し、伝統の世界観にマッチする宗教・宗派だけを受け入れる傾向があるからです。

【画像】中国最古のモスク、清浄寺に残るアラビア文字の墓碑

参考文献:王連茂「泉州と琉球」(浦添市教育委員会編『琉球―中国交流史をさぐる』)上里隆史「15~17世紀における琉球那覇の海港都市と宗教」(『史学研究』260号)

※琉球の外来宗教の受容については【こちら】を参照。

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2010年4月 2日 (金)

東京丸の内でトークイベント!

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ワタクシとらひこ、今度は東京丸の内でトークイベントやります!

とみやまよしのり写真展同時企画トークセミナー
「目からウロコの琉球古道」─古琉球の文化と世界観を知る─

4月26日より丸の内カフェにて開催される、とみやまよしのり写真展「琉球古道」同時企画としてトークセミナーを開催します。展示のテーマでもある古琉球時代の沖縄の歴史文化について、とみやまさんと歴史家の上里隆史さんのお二人に、スライドを交えながら楽しくわかりやすく解説していただきます。

日程: 4月28日(水)
時間: 19:00~20:30(18:40受付開始)
場所: 丸の内カフェ 2F
ナビゲーター: とみやまよしのり(写真家)、ゲスト:上里隆史(歴史家)
参加費: 1000円【税込】(さんぴん茶付/当日支払)
定員: 50名
主催: 琉球古道を歩く会
協力: 三菱地所株式会社、株式会社イデー

【トーク内容】
1.王朝の古道を歩く
2.神々降臨の地をつなぐ古道
3.海上の道と黄金の道
4.すべての道は首里城に通ず
5.太陽の穴と崖
6.謎の構築物、グスク(城)
7.征服へと続く道~古琉球のたそがれ~

〔同時開催〕
とみやまよしのり写真展
「琉球古道」~600年前の古琉球の風景を歩く~
期間:4月26日(月)~5月16日(日)
場所:丸の内カフェ

   
※セミナーの詳細、お申し込みは【こちら】をご覧ください。

今回は『沖縄ビーチ大全』著者の富山義則さんによる写真展にあわせてのトークイベント。東京丸の内でお話しするのは初めての機会です。知られざる沖縄の歴史の面白く不思議な話を、「古道」にからめて紹介したいと思います。沖縄の歴史に詳しくなくても面白く聞けることまちがいなし。首都圏にお住まいの方、ぜひお越しください!

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