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2009年2月 8日 (日)

小林よしのり氏の反論について

僕は以前、小林氏の『新ゴーマニズム宣言SPECIAL・沖縄論』及びSAPIO紙上の「ゴー宣」中に書かれた『沖縄論』批判についての小林氏の反応に対して批判的な記事を書いたことがあります(こちら参照)。

それに対して最近、『激論ムック アイヌと沖縄の真実』(オークラ出版)という本が刊行され、どうもそのなかで小林よしのり氏が僕の批判に対して名指しで反論を行ったらしい、という情報を僕のブログ記事でのコメントから知りました。

僕は小学生の頃は小林氏の「おぼっちゃまくん」の愛読者で、「SPA!」時代の頃から『ゴー宣』はちょくちょく読んでいました(とくに『脱正義論』は大変面白かったです)。小さい頃からなじみのある小林よしのり氏が、ネット上に数多ある批判記事の中からわざわざ僕のブログの批判記事を取り上げ、『ゴー宣』紙上で反論されたことは正直、光栄に思います(皮肉の意味ではないです。念のため)。

小林氏の反論について、入ってきた少ない情報によれば、「お前は『沖縄論』をちゃんと読んでいない。書いていないことを作り上げて批判するな!」という内容らしいです。ただ、現在僕が滞在している沖縄では店頭を探しても見つからず、まだ読んでいませんので、詳細がわかりません。

僕は小林氏に対して、沖縄に敵対する「ウヨク」や「全体主義者」などとレッテル貼りをして非難する気は毛頭ありません。以前の批判記事でも僕は『沖縄論』を全面否定したことはなく、その問題提起をした意義についてはいちおうの評価もしています。これだけは言いたいのですが、小林氏に悪意・敵意をもち論のあら探しをして批判したのではなく、『沖縄論』をひとまず全部読んだうえでその内容を理解しようとつとめたつもりです。よってもし僕の誤読や誤解が明らかであれば、ただちに訂正・撤回する用意があります(もちろん納得できない内容であれば反論します)。言うまでもないですが、僕は批判の対象となった記事を削除することは決してありません。

いずれにせよ、今回の小林氏の『ゴー宣』と『沖縄論』を再度丁寧に読んで、僕の見解を出したいと思います。ただし現在さまざまな仕事が山積しており、また反論と『沖縄論』を読む時間も必要ですから、ただちにこれを実行することはできません。今しばらくお待ち願えればと思います。

この件に関しての僕からのコメントは、今のところこれだけにとどめておきます。あしからずご了承ください。

※小林氏反論への僕のコメントは【こちら】を参照してください。

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コメント

これですか↓
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小林よしのり氏の「ゴー宣」が、撃論ムックに出張してきた、ということなのですね。

しかし小林氏がネット上の批判記事にまできちんと目を通しているのには正直驚きました。まあ、とらひこ氏の著書『目からウロコ』を読んで、そこから、とらひこ氏のブログに行き着いたのかもしれませんが・・・・・・いずれにせよ、沖縄問題関連資料を結構リサーチしているんですね。

投稿: 御座候 | 2009年2月 9日 (月) 14:17

 はじめまして。琉球・沖縄史の解説を興味深く拝見しています。
 さて『激論ムック アイヌと沖縄の真実』を読みました。感想としては近代的国家・民族観を前近代社会にムリヤリ押し込みすぎかなあというのと、小林よしのり氏の信奉する国家観にそぐわない(と小林氏が認識している)沖縄の政治状況やウタリ協会を否定しようとするあまり沖縄やアイヌの独自性までも存在しないことにしようとしているのかなあと思いました。独自性を認めるにしてもあくまで小林氏の(日本)国家観に矛盾しない範囲内の独自性なのかなあと。そのために琉球史やアイヌ史を都合よくつまみ食いしているのかなあと思いました。
 政治とはまったく無縁の歴史学はあり得ないでしょうが政治のために歴史学をいい様に利用されるのも悲しいことです。

投稿: 北風小僧 | 2009年2月 9日 (月) 22:02

>御座候さん
おそらく拙著から行き着いたんでしょうね。小林氏はいちおう沖縄関連のことについて勉強はしていると思います。

>北風小僧さん
僕も同じような感想を持ちました。僕は近代はともかく、前近代における認識については疑問を感じます。

投稿: とらひこ | 2009年2月11日 (水) 00:12

長いコメ、失礼します。

とらひこさんの高校同期で
経済学を専攻している者です。
ちなみに、小学生のころ、「おぼっちゃまくん」に
ちゃま語を投稿して採用された経験あり・・・

さて、すでに、『激論ムック アイヌと沖縄の真実』を
読まれたかもしれませんが、
とらひこさんに対する主な記述は
とらひこさんを評価する内容です。

ただ、文脈的には
沖縄マスコミに対する批判のために
とらひこさんを持ち出した感が否めません。

投稿: ちんすこう | 2009年2月12日 (木) 19:03

>ちんすこうさん
わざわざのコメント、ありがとうございます。
ちゃま語、採用されたことがあるんですね。

小林氏の反論は読みましたが、どうもご指摘のような感じですね。近いうちにこれに対する回答をしたいと思っています。

投稿: とらひこ | 2009年2月12日 (木) 22:49

 沖縄は日本の威信をかけて絶対に外国に渡すわけにはいかない。独立には命を懸けた覚悟が必要なのは事実である。
 すでに本土の中世武士や島津氏とのやりとりの歴史は深く、古くは古事記・日本書紀にも南西諸島の記述が見られる。大陸系渡来人と混血し早くから中国文化の影響を受けた我々大和民族よりも、むしろ沖縄の方が血筋が古く本土よりも古い文化を持っている。何もかも日本との関連を否定するのではなく沖縄の人々は、沖縄と日本の相互関係をもっと自覚すべきではないだろうか?
 現状として沖縄県は民主主義の一環として日本の経済の恩恵を授かっており、世界の国における少数民族よりもはるかに人権を保障している。根拠もなしに独立や民族を唱えるのは違うと思う。

投稿: NAKA | 2011年8月26日 (金) 23:08

>NAKA さん
僕は何度も何度も書いていますが、ただちに沖縄の独立を推進する立場にはありません。

ただ血筋や文化的な共通性をもって沖縄の日本帰属が絶対的なものであるとも思いません。沖縄は明治に日本に強制的に編入されたものの、結果として相対的にベターであり、それは県民も支持している、それだけの話です。

ちなみに僕の研究の専門は日琉関係史です。日本と琉球の交流は他の誰よりも存じています。

投稿: とらひこ | 2011年8月27日 (土) 02:28

 はじめまして。コメントありがとうございます。私も沖縄を無理やり日本に帰属させる意思はありませんし、管理人様が過激な民族主義に偏られていない事は弁えた上であります。尖閣諸島や米軍基地問題など、今沖縄と日本の防衛と外交問題は土壇場に立たされているのは現状でしょう。尖閣諸島を取られたら日本はもちろん沖縄にとっても大きな問題だと思うのです。政治や防衛の問題は無視出来ませんが、私の周囲には沖縄に対し差別の念も抱いている者は一人としておりません。沖縄は日本の芸能やスポーツ、観光に重要な資源であり、私も琉球王朝の文化に関心があり仲良く交流したいと思っております。民主主義として沖縄県民の生活向上のために意志を尊重しながら、様々な意見や文化を持った住民と「共存」する心がけが私の考えです。私も個人で社会の記事を含むブログを書いていますが、より安心で住みやすい沖縄の為に何か貢献出来たら幸いです。第一に基地問題に関する沖縄住民の意見を聞く意義は大きいでしょう。管理人様が日琉関係の専門者ゆえに、捏造のない沖縄人の本音を聞ける事は大変貴重です。機会あれば沖縄の庶民の意見にも触れてみたいと思います。
 私のブログでも一番古い記事でタイトル「沖縄と日本はどうあるべきか」で沖縄論に対する私の考えを述べております。もしよろしければ事実を知る管理者様のご指摘も聞けた大変嬉しいと思います。
 
 貴重な意見をありがとうございました。

投稿: NAKA | 2011年8月27日 (土) 08:41

>NAKAさん
尖閣の問題は、日本は主権国家として毅然とした対応をとればいいのではないかと思います。様々な問題はありますが、沖縄は今の「日本」社会の中で、その一員として参加し貢献すべきだというのが僕の考えです。

NAKAさんのブログも拝読してみます。

投稿: とらひこ | 2011年8月28日 (日) 18:36

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