ブログ開設1周年
今日は「目からウロコの琉球・沖縄史」を開設して1周年になります。
あっという間の1年でした。ふりかえってみると、記事の総数は52、基本的に週1回のペースで更新しています。よくネタ切れせずにコンスタントに続けられたと思います。アクセス数も当初はそれほどでもありませんでしたが、ヤフーの登録サイトに選ばれた直後は1日4000アクセスを記録しました。現在は1日200アクセス前後に落ち着いていますが、マイナーな内容にもかかわらず、毎日これだけの人々がこのブログを訪れてくださっていることに感謝です。
ブログを開設したきっかけは、これまでに明らかにされた琉球・沖縄史の豊かな歴史像が一般の方々に広く伝わっていないように感じたことでした。ネット上で書かれている琉球・沖縄史の情報は、僕が確認したかぎりではほとんど教科書的な通史、また十分に検証されていない内容しかありませんでしたし、ましてや当時、沖縄の歴史を専門的にあつかったブログは皆無に近い状況でした。誰もが簡単に見ることのできるブログで公開することが一番てっとり早く、また効果的だと考えて「目からウロコの琉球・沖縄史」を始めたわけです。
もしかしたら、このブログをのぞいた歴史研究者の方のなかには、他人の研究成果をネタにしてブログを書いていることに批判的な意見もあるかもしれません。歴史研究界ではあまりにも常識すぎる内容ですし、こうしてネットを通じて世に発表することに意義を感じられないかもしれません。
このブログは例えて言えば商品のカタログ、もしくは試供品のようなものだと僕自身は考えています。ここでは様々な商品(これまでの研究成果)をエッセンスのみ紹介して、興味があれば参考文献にあたっていただく、という具合です。もちろん試供品(ブログの記事)だけを楽しむことも可能です。
以前にも書きましたが、歴史の専門家と一般の方々の琉球・沖縄史認識には大きなギャップが存在しているように思います。このブログはそのギャップを埋めるべく記事の更新を続けてきましたが、1年が経過してほんの少しだけその目標を遂げることができたのかな、と思っています。
沖縄は教科書やガイドに書かれているような、「悲劇の歴史」や「基地の島」、「癒しの文化」といった面だけで全てを語りつくせません。沖縄はもっと深く、豊かな歴史を歩んできたのだと思います。これからも「目からウロコが落ちる」琉球・沖縄の歴史を紹介していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
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コメント
一周年、おめでとうございます。
作者の意図は充分伝わるサイトだと思います。
そしてその視点は、これからの沖縄を描く時に必要な視点だと思いますので、これからよろしくお願いします。
投稿: 新城和博 | 2006年4月12日 (水) 11:01
>新城和博さん
ありがとうございます。そう言っていただけると、こちらも励みになります。記事のネタもあと1年ぐらいはありますので、今後も継続していきたいと思います。
こちらこそよろしくお願いします。
投稿: とらひこ | 2006年4月13日 (木) 08:30
遅ればせながら、1周年おめでとうございます。
1記事ずつの手堅さ、たいへん貴重だと思っています。
投稿: びん | 2006年4月14日 (金) 00:25
遅ればせながら、一周年おめでとうございます。
毎回楽しみに見させていただいております。
多くの人に対し琉球・沖縄を発信し、その都度考えさせてくれるこのブログはすばらしいと思います。
これからも頑張って下さい。
投稿: 嵐の中の進貢船 | 2006年4月14日 (金) 08:49
1周年おめでとうございます! とらひこさんのブログには刺激を受けることが多かったです。これからも楽しみにしています。
投稿: あゆ | 2006年4月14日 (金) 10:22
1周年おめでとうございます。
学界と一般の認識とのギャップというのは、どうも理系の分野でも似たようなものらしいですよ。
オウム報道で有名になったサブリミナルなんかも、実際は効果が疑わしいらしいですし(わりと最近まで信じてたのに^^;)
ですので、こうして最先端の研究成果をわかりやすく伝えてくれるブログには、とても意義があると思います(^^)
投稿: 茶太郎 | 2006年4月15日 (土) 02:18
わたしも遅ればせながら
一周年、おめでとうございます!
私個人にとってもまさしく目からうろこの話題ばかり。
これからも楽しみにしています。
よろしくお願いします。
投稿: pyo | 2006年4月15日 (土) 10:30
>皆さま
メッセージありがとうございます。皆さまあってのブログです。
>びんさん
手堅いでしょうか(汗)まあ大学のプチレポートぐらいだと思っていただければ…できるかぎり「不可」にならないようなものを書こうと心がけています。
> 嵐の中の進貢船さん
いつも訪問ありがとうございます。ブログのいい点は多くの人々に発信できるだけでなく、双方向のやりとりができることだと思います。拙いものしか書けませんが、ご要望があれば調べてきますので、今後もよろしくお願いします。
>あゆさん
ありがとうございます。いってみれば僕はただの試供品を開陳するセールスマンのようなものですが、そう言っていただけると嬉しいです。
>茶太郎さん
たしかに専門家と一般との認識のギャップは各分野に存在すると思います。しかし理系において大きなギャップがあったとしても、「実学」として縁の下で社会に貢献できるのに対して、文系、とくに歴史は「認識」そのものであり、多くの人に知られなければ意味がないように思うんです。
まあ僕は社会に貢献なんて大それたことは考えてませんが(苦笑)自分が面白いなと感じたことを紹介していきたいというところです。
投稿: とらひこ | 2006年4月15日 (土) 10:34
> pyoさん
ありがとうございます。いつも書いている記事は、僕も初めて知った時には「目からウロコ」でした。その驚きを皆さんにも伝えられたらと思って書いています。今後もよろしくお願いします。
投稿: とらひこ | 2006年4月15日 (土) 10:42